- フリーランスの年収分布・相場
- IT・Web系フリーランスの職業別の平均年収
- IT・Web系フリーランスが1,000万円稼ぐ方法
- 年収1,000万円以上を稼ぐフリーランスの特徴
フリーランス・複業・パラレルキャリア専門メディア「パラレルワーカーズ」を運営している「こーへい(@kohei_x_jp)」です。
会社員とフリーランスの現役パラレルワーカーの視点で、役立つ情報を分かりやすくご紹介します!
フリーランスとして独立を考えている人の中には、「年収1,000万円」を目標にしている人も多いのではないでしょうか?
とはいえ、フリーランスって、
- 実際どれくらい稼げるの?
- 1,000万円を稼ぐ人の特徴は?
など、本当にどれくらい稼げるのか、気になっている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、IT・Web系のフリーランスの年収の相場と1,000万円を稼ぐフリーランスの特徴について解説します。
フリーランスの人口と4つのタイプとは?
まずは、日本におけるフリーランスの実態を把握しておきましょう!
現在の日本には、フリーランスとして働いている人が、なんと1,087万人もいます!
思ったよりも多いと感じませんか?だいたい日本の労働力人口の16.4%(6人に1人)がフリーランサーということです。
なぜ、多いのか?それは、フリーランスには4つのタイプがあると定義しているからです。
上図のとおり、複業系や副業系など、本業とは別にフリーランスとして働いている人も含まれるため、フリーランスの人口が多く計上されているのです。
そして、働き方改革の影響もあるので、複業系パラレルワーカーや副業系すきまワーカーは、今後、増加していくことは間違いありません!
では、このフリーランスの4タイプの特徴と平均年収について見ていきましょう!
フリーランスのタイプ | 平均年収 |
---|---|
自営業系独立オーナー | 356万円 |
自由業系フリーワーカー | 157万円 |
複業系パラレルワーカー | 154万円 |
副業系すきまワーカー | 74万円 |
(参照:フリーランス実態調査2018)
自営業系独立オーナーの特徴
多くの人がイメージしているフリーランスは、この自営業系独立オーナータイプだと思います。
具体的には、個人事業主または、法人経営者で1人で経営しているフリーランスのことで、弁護士や税理士などの専門職や常駐型のフリーランスエンジニアもこの分類となります。
自由業系フリーワーカーの特徴
企業との雇用契約がなく完全に独立したフリーランスは、自由業系フリーワーカーに分類されます。
具体的には、アーティストや話題のYoutuber、ブロガーがいわゆる自由業系です。
複業系パラレルワーカーの特徴
正社員とフリーランス、「フリーランスエンジニア」と「フリーカメラマン」など、どちらが本業か区別できない仕事をしている人は、複業系パラレルワーカーに分類されます。
これからの日本社会で、最も増える働き方として注目されています。
パラレルワーカーについて気になる方は、以下のまとめ記事をぜひご覧ください!
複業と副業の違い 複業・パラレルワークに向いている人 複業・パラレルワークにおすすめの仕事・職種副業・パラレルキャリア専門メディア「パラレルワーカーズ」を運営している「こーへい(@kohei_[…]
副業系すきまワーカーの特徴
会社員として働きながら、帰宅後や土日の空いた時間で副業を行うフリーランスは、副業系すきまワーカーに分類されます。
手軽に始められることもあり、フリーランスの中で一番多いタイプです。
複業・パラレルワークと副業の違いについて気になる方は、以下の記事をご覧ください。
いま世の中では「副業解禁」という流れの中で、「副業」ではなく「複業」という新しい働き方に注目が集まっています。「副業」と「複業」、同じ「フクギョウ」という読み方ですが、何が違うのでしょうか?他にも、似ている言葉としてパラ[…]
フリーランスの年収分布
ここまで、フリーランスの4つのタイプの特徴と平均年収について解説してきました。
一方で、平均年収では、いまいち実態を把握できないのですよね。
そこで、年収分布を用いて、もう少し深堀してみたいと思います。
フリーランスと会社員の年収別の割合を比較
フリーランスと会社員を比較すると、実態が分かりすいので、両者の年収別の割合を比較してみました。
フリーランス | 会社員 | |
200万円以下 | 23.1% | 21.8% |
200万円超 400万円以下 | 26.6% | 32.4% |
400万円超 600万円以下 | 18.4% | 25.1% |
600万円超 800万円以下 | 12.4% | 10.9% |
800万円超 1,000万円以下 | 7.0% | 4.8% |
1,000万円超 2,000万円以下 | 8.2% | 4.4% |
2,000万円超 | 1.6% | 0.6% |
不明・無回答 | 2.7% | ― |
出典:フリーランス白書2019
出典:国税庁「民間給与実態統計調査結果」
比較してみると、年収600万円超において、フリーランスの割合が多くなっていることがわかります。
特に、年収1,000万円以上においては、フリーランスの割合は、会社員の約2倍です!
つまり、このデータを見る限り、フリーランスの方が会社員よりも稼げている割合が多い、ということです!
これは、フリーランスは努力や行動が、そのまま年収に反映されやすいので、このような結果が出ているのでは、と推察しています。
IT・Web系フリーランスの職業別の平均年収
とはいえ、自分の職業や職種の年収データではないので、いまいちイメージできないですよね?
そこで今回は、以下のIT・Web系のフリーランスの平均年収や相場について調査をしたので、説明していきたいと思います。
- フリーランスエンジニア
- フリーランスWebディレクター
- フリーランスWebマーケター
- フリーランスWebデザイナー
- フリーランスイラストレーター
それでは、詳しく見ていきましょう!
エンジニアの平均年収
フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの平均年収を比較してみると、総じてフリーランスエンジニアの年収の方が高い、ということが分かります。
エンジニアの年代別の平均年収
年齢 | フリーランス 平均年収 | 正社員 平均年収 |
---|---|---|
25~29歳 | 696万円 | 378万円 |
30~34歳 | 780万円 | 475万円 |
35~39歳 | 816万円 | 572万円 |
40~44歳 | 840万円 | 635万円 |
45~49歳 | 876万円 | 670万円 |
50~54歳 | 660万円 | 690万円 |
55~59歳 | 600万円 | 684万円 |
(引用:SE HACK)
エンジニアの仕事内容や年収について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
この記事でわかること エンジニアの仕事と必要なスキル フリーランスのエンジニアになる方法と稼ぐ方法 エンジニアのフリーランスとしての独立をおすすめする理由フリーランス・複業・パラレルキャリア[…]
Webディレクター
Webプロデューサー/ディレクターの平均年収は、446万円です。
平均では、実際の年収との差が大きいので、もう少し詳しく見ておきましょう。
Webディレクターの男女別の平均年収
男性 | 女性 |
---|---|
484万円 | 404万円 |
Webディレクターの年代別の平均年収
20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
---|---|---|---|
365万円 | 462万円 | 533万円 | 554万円 |
Webディレクターの仕事内容や年収について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
この記事でわかること Webディレクターの仕事と必要なスキル フリーランスのWebディレクターになる方法と稼ぐ方法 Webディレクターのフリーランスとしての独立をおすすめする理由フリーランス[…]
Webマーケター
マーケティング職種の平均年収は「479万円」です。
平均値では、実際の年収との差が大きいので、もう少し詳しく見ておきましょう。
Webマーケターの男女別の平均年収
男性 | 女性 |
---|---|
532万円 | 429万円 |
Webマーケターの年代別の平均年収
20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
---|---|---|---|
385万円 | 510万円 | 635万円 | 791万円 |
Webマーケターの仕事内容や年収について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
この記事でわかること Webマーケターの仕事と必要なスキル フリーランスのWebマーケターになる方法と稼ぐ方法 Webマーケターのフリーランスとしての独立をおすすめする理由フリーランス・複業[…]
Webデザイナーの平均年収
Webデザイナーの平均年収は「200~400万円」です。
20~30歳代は、年収300万円程度ですが40代以上になると年収400万円近くになります。
Webデザイナーの年代別の平均年収
年齢 | 年収 | 月額給与 |
---|---|---|
20~24歳 | 200万円 | 12万円 |
25~29歳 | 199万円~249万円 | 16万円 |
30~34歳 | 173万円~273万円 | 17万円 |
35~39歳 | 208万円~312万円 | 19万円 |
40~44歳 | 229万円~350万円 | 22万円 |
45~49歳 | 270万円~392万円 | 25万円 |
50~54歳 | 310万円~420万円 | 26万円 |
55~59歳 | 307万円~417万円 | 26万円 |
60~65歳 | 184万円~417万円 | 18万円 |
(引用:平均年収.jp)
一方で、フリーランスと会社員の年収に差があるのか気になりますよね?
以下は、業種や働き方別のWebデザイナーの年収データです。フリーランスと会社員で、大きな差がないことが分かります。
Webデザイナーの業種・働き方別の平均年収
業種・働き方 | 平均年収 |
---|---|
フリーランス | 450万円~ |
在宅フリーランス | 250万円~ |
Web制作会社 | 380万円~ |
デザイン会社 | 350万円~ |
広告代理店 | 450万円~ |
人材派遣会社 | 440万円~ |
(引用:平均年収.jp)
Webデザイナーの仕事内容や年収について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
この記事でわかること Webデザイナーの仕事と必要なスキル フリーランスのWebデザイナーになる方法と稼ぐ方法 Webデザイナーのフリーランスとしての独立をおすすめする理由フリーランス・複業[…]
イラストレーターの平均年収
イラストレーターの平均年収は「335万円」です。
平均値では、実際の年収との差が大きいので、もう少し詳しく見ておきましょう。
イラストレーターの男女別の平均年収
男性 | 女性 |
---|---|
377万円 | 314万円 |
イラストレーターの年代別の年収
20代 | 30代 | 40代 | 50代 |
---|---|---|---|
296万円 | 356万円 | 389万円 | 414万円 |
イラストレーターの仕事内容や年収について詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
この記事でわかること イラストレーターの仕事と必要なスキル フリーランスのイラストレーターになる方法と稼ぐ方法 イラストレーターのフリーランスとしての独立をおすすめする理由フリーランス・複業[…]
フリーランスが1,000万円を稼ぐには?
IT・Web系のフリーランスが年収1,000万円を稼ぐには、いくつか方法があります。
上流工程の業務を目指す
基本的にIT・Web系のフリーランスにおいては、プロジェクトを統括したり、システムの全体の構成を考える要件定義など、上流工程と言われる領域にキャリアアップしていくことで、高年収が期待できます!
(引用:SE HACK)
スキルの幅を広げる
次にスキルの幅を広げることで、年収アップが期待できます。
フロントエンドエンジニアであれば、バックエンド系の「PHP」や「Ruby」を身につけてフルスタックエンジニアの道を目指す。
デザイナーであれば、アプリ開発の領域で「Android」や「swift」を身につけてアプリのUI/UXデザイナー兼プログラマーとしてキャリアの幅を広げる。
Webマーケターであれば、「python」や「SQL」、「R」などをデータ分析周りのスキルを身につけて、データアナリストを目指す。
もちろん、スキルを身につけることで、すぐに年収アップとは行きませんが、確実にキャリアの幅が広がるので、先々の年収アップが十分期待できます。
(引用:SE HACK)
複業や副業で収入アップを図る
もう1つの方法として、複業や副業で、収入アップを図る、という方法です。
フリーランスであれば、いくつものプロジェクトに参画することが可能なので、この方法がもっとも現実的かつ即効性が高いと思います!
ただ、できれば、はじめは単価が低くても「上流工程」や「スキルアップ」につながる案件にチャンレジすることで、先々の年収アップが期待できるので、将来を考えて案件を選びましょう。
パラレルワーカーズ編集部で調査した「おすすめの複業・副業サービス」を以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
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年収1,000万円以上を稼ぐフリーランスの特徴
スキルアップや上流工程が年収アップにつながることは、当然といえば当然ですね。
では、年収1,000円を稼ぎだすフリーランスに特徴はあるのでしょうか?
確実にこれ!ということは、断言できませんが、少しでも傾向を知ることで、役に立つことがあると思います。
そこで最後に、実際に私の周りの年収1,000万円プレイヤーのフリーランスの特徴や傾向についてまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
時間単価を意識している
年収1,000万円を時給に換算してみてください。年間の休日を124日として算出してみると、以下のとおりの時給となります。
労働時間 | 時給 |
---|---|
8時間 | 5,187円 |
9時間 | 4,610円 |
10時間 | 4,149円 |
11時間 | 3,772円 |
12時間 | 3,458円 |
つまり、これは生産性を常に意識しているということです。
短い時間で、同じ収入の仕事ができれば、
- 他の仕事にチャレンジできる
- スキルアップの時間が取れる
といったことにもつながります!
自分の価値を理解できると人は、自然と年収が高いことが多いです。
謙虚な姿勢とシビアな見識
これは、会社員や多くの成功者に言えることですが、年収が高い人ほど、謙虚な姿勢を持っている人が多いです。
既に、経験豊富で高度なスキルを持っている人ほど、上昇志向というよりは、探求心が強い、という傾向も持っています。
ただここで、勘違いして欲しくないのは、「謙虚な姿勢=いい人」ではありません。
年収が高い人は、謙虚ではありますが、自分がやるべきことではない時は、ハッキリとNOを言える人です。
仕事も遊びも真剣
年収が高い人は、とにかく何事にも真剣で、そして楽しんで取り組んでいます!
そういった姿勢は、人間的な魅力につながっていて、ワクワク感が周りにも伝わって、よい仕事のチャンスに恵まれていると感じます。
まとめ
今回は、IT・Web系のフリーランスの年収の相場と1,000万円を稼ぐフリーランスの特徴について説明しました。
年収1,000万円というのは、選択した職種やスキルによって異なりますが、結局のところ、前向きに取り組んでいる人にチャンスが訪れるのだと思います。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
それではまた!!!