フリーランス(個人事業主)の領収書の宛名はどう書く?【領収書の宛名の書き方を紹介】

この記事でわかること
  1. 領収書を保管する理由
  2. 領収書に宛名が必要な理由
  3. 宛名なしの領収書のリスク
  4. 領収書の記載事項
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フリーランスとして活動する上で、経費はとても重要ですよね?

確定申告時に必要経費として計上するために、領収書は必須アイテムです。

とはいえ、

  • 領収書を保管するのはなぜ?
  • 領収書の宛名は必要なの?
  • 領収書の但し書きとは?
  • 領収書がないと経費に計上できない?

など、領収書について、意外と気になっている人が多いのではないでしょうか?

そこで今回は、フリーランスの領収書の宛名や領収書の書き方について、詳しく説明します。

フリーランスが領収書を保管する理由は?

フリーランスにとって領収書とは、何のために、どのような役割があるのでしょうか?

まずは、領収書の目的や役割について解説します。

フリーランスにとっての領収書の役割

フリーランスにとって領収書は、

  • 物品やサービスの「提供を受けた証明」と「対価を支払った証明
  • 確定申告時に必要経費として計上するための証明書

という役割を持っているので、必ず受け取って保管しておきましょう!

ちなみに領収書は、料金を支払ったことの証明なので、二重請求の防止にも役立ちます。

確定申告や税務調査

領収書は、青色申告に必要な帳簿の作成に必要です。

また、税務調査の際に経費や取引内容を証明するために、領収書は必要なので、処分してはいけません。

具体的には、

  • 青色申告:7年間の保管
  • 白色申告:5年間の保管

義務付けられています!

「日付・内容・金額」が記載されたレシートで代用も可能です!

フリーランスの経費についてまとめた記事もあるので、気になる人は、ぜひチェックしてください!

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フリーランスが経費にできるもの・できないもの

フリーランスの領収書に宛名が必要な理由とは?

フリーランスは、領収書を発行してもらう際に、宛名の書き方や宛名が必要な理由について解説します。

フリーランスの領主書の宛名は?

フリーランスの領収書の宛名は、

  • 自分の名前
  • 屋号

のどちらかを記載してもらいましょう。

屋号は開業届を提出するときに設定できます。屋号について、ご存じない人は、以下の記事をご覧ください!

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フリーランスの領収書に宛名が必要な理由は?

すでに説明したとおり、フリーランスにとって領収書は、確定申告や税務調査に必要な証明書です。

なので、領収書の宛名が「空欄」や「上様」のように、誰が支払ったか特定できない書き方では、架空経費として疑われる可能性が高まります。

領収書には、必ず「自分の名前」や「屋号」を記載してもらうようにしてください!

フリーランスが注意したい宛名なしの領収書のリスク

フリーランスが、注意したいのは、宛名がない領収書です。

税務調査時に、宛名がない領収書があると

  • プライベートの費用を経費に計上している
  • 他人の領収書を使用している

など、調査官に疑われてしまう可能性が高まります

宛名がない領収書の数が少なければ、「うっかり」ということで、疑われる可能性は低いので、絶対に宛名がないとNGということではありません。

しかし、数があまりにも多いと、疑われる可能性が高くなるだけでなく、税務署にマークされてしまい、税務調査の頻度が上がる、などのデメリットにつながることも考えられます。

フリーランスは宛名が無い領収書を経費に計上できるか?

では、フリーランスは、宛名のない領収書を計上できないのでしょうか?

結論は、宛名なしでも、経費の計上することは可能です!

税務調査で調査官が重要視するのは、領収書の「購入日」・「購入場所」・「購入内容」です。

そのため領収書ではなく「レシート」でも代用可能です。

自分で宛名を書くのはNG?

領収書に宛名や但し書きの記載がなかったり、間違っている場合、自分で宛名を書いたり、修正してよいのでしょうか?

結論は、領収書への書き込みはNGです!

領収書は、販売者がすべて記載しなければいけません。また、販売者も控えを保管しています。

そのため、自分で宛名を記載する行為は、有印私文書偽造罪という犯罪に問われることがあるため、絶対にやってはいけません。

フリーランスが注意したい領収書の記載事項

領収書には、宛名だけでなく「日付」や「但し書き」など他にも記載すべき事項があります。

記載事項注意点
日付年・月・日が正確に記載されている
宛名自分の名前または屋号が記載されている
金額¥〇〇〇,〇〇〇―
¥〇〇〇,〇〇〇※
金〇〇〇,〇〇〇円也
(3桁毎にコンマを入れる)
但し書き商品名が記載されている(品代はNG)
住所購入店の住所が記載されている
印紙5万円以上の支払は印紙が必要

日付の記載ルール

日付は、実際に購入した日・支払日が「年・月・日」で正確に記載されていることを確認しましょう。

金額の記載ルール

領収書の金額の記載は、改ざんを防ぐために以下の記載を使用します。

¥〇〇〇,〇〇〇―
¥〇〇〇,〇〇〇※
金〇〇〇,〇〇〇円也

また、3桁毎に「コンマ」が記載されているのも改ざん防止のためので、確認しましょう。

但し書き

但し書きには、「具体的に何に対しての支払なのか」を明記しているか、確認してください。

よく「品代」や「お品代」という記載がありますが、「何に対しての支払なのか」不明瞭なので、税務調査で正式な領収書として認められない可能性があるので、注意してください。

フリーランスが領収書を紛失してしまったら?

領収書やレシートは、小さく、数が多いので無くしてしまった、なんてことも多いと思います。

ただ、領収書を無くしたとしても、いくつか代替手段があるので、まとめました。

出金伝票

出金伝票とは、「現金を出金」したという取引を記録する伝票です。

たとえば、

  • 領収書をもらうのを忘れたとき
  • 領収書を無くしてしまったとき
  • 領収書をもらなえいとき

など、出金伝票を発行することで、領収書の代わりに活用できます。

クレジットカードの利用明細

クレジットカードの利用明細は、日付、振込先、金額などが記載されているので、領収書の代わりとして使用できます。

領収書は、整理や保管などの管理が煩雑です。そこで、領収書を管理するテクニックをまとめたので、ぜひチェックしてください!

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まとめ:フリーランスは領収書に宛名を書いてもらう!

今回は、フリーランスの領収書の宛名や領収書の書き方について説明しました。

領収書は、確定申告や税務調査の対応に必要不可欠な書類です。

領収書の宛名は、必ずしも必要ではありませんが、宛名がないことで、大きな問題に発展する可能性もあるので、しっかりと記載してもらうようにしましょう!

今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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こーへい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた!!!