【2020年版】複業・パラレルワークを導入している企業・求人16選

複業・パラレルワークに対する考え方は、年々重要性を増してきているのをご存じですか。

日本のさまざまな課題から複業を行わなければ、企業が成り立たなくなってきているのです。

また、複業へのメリットは働く人だけでなく企業側にも存在します。時代の流れに乗り遅れないように、複業・パラレルワークの導入理由やメリット・デメリットを詳しく知っておけば、今後の働き方も大きく変わってくるでしょう。

今回は、複業・パラレルワークを導入する企業が増えている背景やメリット・デメリット解説。また、実際に複業を推奨している企業・求人を16社を紹介していきます。

複業・パラレルワークを導入しているおすすめの企業と求人内容

サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社では、「100人いれば100通りの働き方」をキャッチフレーズに契約形態にこだわらないスタイルが特徴的な会社です。自分の働くスタイルや自分のやりたい仕事をしたい人が集まったチームと一緒に仕事ができる魅力があります。多様性に優れた職種や考え方に共感を得た人が、専門スキルや経験を活かすために複業導を推奨している企業で求人募集を行っています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種・エンジニア職
開発/運用:Webアプリケーションエンジニア
品質保証:QAエンジニア、テストエンジニア
・ビジネス職
プロモーション:製品プロモーション、Webディレクター
・その他
感動課
勤務地東京、松山、大阪 ※職種や場合によって在宅の可能性あり
開始時期相談のうえ、随時
勤務時間契約形態に合わせて、それぞれ設定。
面談の上、決定
報酬等
休日休暇

最新の求人募集内容はサイボウズ株式会社のサイトからご確認ください。

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株式会社MSEN

株式会社MSEN

株式会社MSENは、多様なワークスタイルや自由な雇用形態を尊重している会社です。そのため、副業のまま続けることも可能ですし、副業から本業へのステージアップも可能となっています。スキルアップに繋がるだけでなく、本業への将来性も魅力的な会社です。現在は、主にエンジニアの求人を求めています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種Webアプリケーションエンジニア
.NETエンジニア
テストエンジニア
勤務地大阪
開始時期相談のうえ、随時
勤務時間契約形態に合わせて、それぞれ設定。
面談の上、決定
報酬等
休日休暇

最新の求人募集内容はMSEN株式会社のサイトからご確認ください。

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ランサーズ株式会社

ランサーズ株式会社

ランサーズ株式会社では、オープンタレント推進として企業家タレント社員を募集しています。本業や兼業どの雇用形態に関わらず、才能を持った人材を定期的に採用しているのです。複業を行うことで社員同士がお互いに刺激し合い、成長できることを目的としています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種エンジニア、デザイナー
勤務地東京都
開始時期2018年10月12より
勤務時間応相談
報酬等
休日休暇

最新の求人募集内容は ランサーズ株式会社のサイトからご確認ください。

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株式会社ビースタイル

株式会社ビースタイル

株式会社ビースタイルは、新しい発想とテクノロジーで「女性のよりよく生きる」を応援している特徴があります。Webエンジニアの複業を募集しており、ITの重要性を創業者自らが理解している企業です。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種Webエンジニア
勤務地東京都
開始時期記載なし
勤務時間9:00~18:00、時差出勤拡大制度あり8時~21時の間
報酬等記載なし
休日休暇完全週休2日制(土・日)

最新の求人募集内容は ビースタイル株式会社のサイトからご確認ください。

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株式会社サイバーバズ

株式会社サイバーバズ

サイバーバズは、サイバーエージェントの子会社で複業をする労働者が増えると予想し、いち早く複業導入を行っている会社です。求人職種も幅広く、専門的なエンジニア・デザイナー・人事・経理などのスキルを持っている人におすすめとなります。採用枠は、助っ人採用として個人事業主やフリーランスを中心に複業採用を行っているようです。また、他社で働いている人も募集可能となっています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種アカウントプランナー(営業)
メディアディレクター
広告ディレクター
ソーシャルメディアアカウント運用コンサルタント
エンジニア
デザイナー
コーポレート機能スタッフ(人事、広報、経理、法務、内部監査)
勤務地東京本社、リモート勤務可能
開始時期希望のスキル、経験を考慮した上で個別に決定
勤務時間
報酬等
休日休暇

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株式会社エンファクトリー

株式会社エンファクトリー

株式会社エンファクトリーは、「en」を作り出しやすいように専業禁止を謡っている会社です。副業や複業を行うことで、社員の自己実現を目指しやすい環境を推奨しています。主に、幅広いスキルから新しいサービスやツールを取り入れられる人材を歓迎している会社です。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種自社サービス開発ruby/Railsエンジニア
勤務地東京
開始時期それぞれ設定。※試用期間3カ月
勤務時間9:30~18:30
面談の上、決定
報酬等400~600万円※経験や能力を考慮して決定
休日休暇完全週休2日制(土・日)

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ユーザベース株式会社

ユーザベース株式会社

ユーザベース株式会社は、経済情報で世界を変えるをキャッチコピーにプロフェッショナルの多様性を推奨している会社です。個性の持つスキルを最大限に発揮するために、フレックスやリモートワークなどを導入しています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種経理、財務、人事、労務、経営企画、広報
勤務地東京都(本社の場合)
開始時期初回面接時までに個別で伝える
勤務時間
報酬等
休日休暇

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Yahoo!

Yahoo!

Yahoo!では、世の中を驚かせるサービスを作るために、副業制度が許可されています。「才能と情熱を解き放つ」ことをキャッチフレーズに多様な働き方を推奨している会社です。制度も充実しており、フレックスタイム制度やどこでもオフィス制度を展開するなど自由な発想を生むための企業努力を行っています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種社内情報システムエンジニアなど
勤務地東京、福岡
開始時期随時
勤務時間フレックスタイム制 標準労働時間7時間45分
報酬等経験、業績、スキル、貢献度に応じて優遇
休日休暇完全週休2日制(土・日)

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日本オラクル株式会社

日本オラクル株式会社

日本オラクルは、情報システム構築のためのソフトウェア製品やハードウェア製品を展開している会社です。副業や兼業は、所定の手続きを行うことで許可され、2017年2月末時点で累計126件が許可されています。本業への職務専念を重視しているが副業も行っているのが特徴です。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種営業職、コンサルタント職
勤務地東京都、大阪
開始時期記載なし
勤務時間みなし労働制(1日所定労働時間7時間)
報酬等経験・能力を考慮の上、規定により決定
休日休暇記載なし

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株式会社侍

株式会社侍

株式会社侍は、世界平和を実現する超越経営集団です。日本を世界一のイノベーション大国とするために、常に新しいオンライン教育プラットフォームを構築している会社となります。スーパーフレックスな働き方を目指していることから複業導入を推奨している企業です。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種プログラミング学習サービス
勤務地東京都
開始時期随時
勤務時間10:00~19:00
報酬等420万円から1000万円
休日休暇週休2日制

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株式会社メルカリ

株式会社メルカリ

株式会社メルカリは、快適でクリエイティブな仕事をできるように副業の推奨を行っています。また、自由な勤務体系であるコアタイムやフレックスタイムを採用。スキルアップができるセミナー―参加制度を導入している会社です。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種Webデザイナー
勤務地東京都
開始時期随時
勤務時間10:00~19:00 ※コアタイム12:00~16:00
報酬等400万円~800万円
休日休暇完全週休2日制(土・日)

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株式会社LIFE STYLE

株式会社LIFE STYLE

株式会社LIFE STYLE(ライフスタイル)は、専門的なスキルや経験を活かすこと場所としてシンクロキャリア採用を実施。複業を通じて、新しい働き方の手段やきっかけにしてもらうことを目的としています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種・エンジニア、クリエーター
VR動画制作、Webエンジニア、Webデザイナー
・ビジネス職 広報・PR、企画営業
・コーポレートスタッフ
法務、人事、総務/労務、経理/財務/管理会計
勤務地契約形態・働き方の希望を確認する面談によって決定
開始時期
勤務時間
報酬等
休日休暇

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株式会社マネーフォワード

株式会社マネーフォワード

株式会社マネーフォワードは、「お金を前へ。人生をもっと前へ」をコンセプトとし、お金に関するインターネットサービスを創ることを目指している会社です。マネーフォワードは副業を推奨しており、社員のスキルアップを促進しています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種エンジニア
勤務地東京都
開始時期随時
勤務時間9:30~18:30 みなし労働時間9時間
報酬等400万円~1000万円
休日休暇完全週休2日制

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TABIPPO

TABIPPO

TABIPPOは、旅に関する記事を掲載するTABIPPO.NETなどを運営している会社です。「旅をするように働く、旅するように生きる」を合言葉にしているため、旅をする場合は会社を休むことや働く場所と時間を選ぶこともできます。働く人の価値観やライフスタイルを重視しているので副業も推奨している企業です。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種メディアメンバー
勤務地東京都渋谷
開始時期記載なし
勤務時間記載なし
報酬等月4万円~
休日休暇週2日以上の勤務

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株式会社HIS

株式会社HIS

株式会社HISは、「楽しい職場づくり」を目指し、「副業の解禁」「再雇用制度の導入」「在宅勤務トライアルの開始」「時短社員へのフレックス制度勤務拡大」の4つを推奨しています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種営業事務サポート業務
勤務地東京都
開始時期随時
勤務時間10:00~16:00/9:30~15:30/11:00~17:00/12:00~18:00
報酬等時給1,000円以上
休日休暇勤務日:週3~5

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ロフトワーク株式会社

ロフトワーク株式会社

ロフトワークは、Web、コンテンツ、コミュニケーションなどをデザインするクリエイティブ・エージェンシーの会社です。外部性や透明性を重視しており、副業に対する考えは自由となっています。

募集要項(2019年1月1日現在)

職種プロジェクトスタッフ
勤務地東京都、京都府
開始時期随時
勤務時間10:00~18:00
報酬等時給1,000円
休日休暇暦通り(土・日・祝・年末年始)

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複業・パラレルワークや副業におすすめの求人サービス

プロの副業

プロの複業

プロの副業は、株式会社ホールハートが運営している求人サイトです。

主に、プロレベルのスキルを持った人材と企業を紹介するサービスを実施しています。そのため、本業で行っているスキルを別の場所で生かすことが可能です。また、副業という扱いとなるためプロジェクト単位の契約となります。案件によって週1回や月1回など自分のワークライフバランスに合わせて仕事を選べるのが魅力です。

しかし、プロの副業はあくまでも副業という扱いなので、プロジェクトが終了すると契約も切れてしまうこともあります。とはいえ、月収10万円を超える案件も多いことから高収入に期待できるサイトだといえるでしょう。

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プロの副業

プロ人材の副業紹介サービス「プロの副業」

REWORKER

REWORK

REWORKERは、リモートワークと呼ばれる在宅勤務で働きたい人と企業をマッチングさせるサイトです。特徴は1件〇〇円という出来高制ではなく、時給制で仕事を行う点にあります。

出来高制だと仕事内容によっては時間的に厳しく仕事を請け負えない人もいるのです。一方、REWORKERは時給単価で仕事を行えるため時間さえ確保すれば仕事ができる魅力があります。

とくに、子育てを行う主婦の人はスキマ時間を利用できるので需要が高いようです。得意分野をスピード重視で行いたい人はREWORKERがおすすめでしょう。

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コデアル(CODEAL)

CODEAL

コデアルは、高単価求人のみを掲載しているため高収入に期待できます。時給単価は2,500~6.250円で、週1回から仕事を行うことが可能です。

他の求人サイトに比べてリモートワークの求人数が多いのもうれしい特徴でしょう。コアデルの契約期間は、1カ月や6カ月とさまざまですが30日間のトライアル期間が設けられています。

契約を行った企業と仕事をしてみたけれど、自分に合っていない場合や収入と労力が合っていない場合に案件を辞退することが可能です。このトライアル期間は企業側も利用することができるため、契約して後悔するリスクを軽減できるメリットがあります。主に、Webデザイナー関係の案件が多いのでデザインのスキルを持っている人におすすめです。

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コデアルの評判は?

2019年企業の複業・パラレルワーク事情ってどうなっているの?

2019年現在では、内閣府によって「働き方改革」など複業を推奨するようになってきており、ライフスタイルやワークライフバランスは大きく変わってきています。

以前までの企業は人員の確保や自社の業務だけを考えて欲しいという理由があり、パラレルワーク・複業に対する考え方は否定的だったのです。ここまで企業の考え方に変化をもたらした背景はなんなのでしょうか。

ここでは、次代の変化に合わせて複業への考え方が変わった背景について見ていきましょう。

経済と社会の課題

2019年に日本の経済や社会の課題として、少子高齢化や国際競争力低下、格差拡大などの問題が浮上しています。

とくに、国際競争力の低下によって日本のイノベーションランニングは世界経済フォーラムによると2012~2013年までは世界でも1位でしたが、2016~2017年には21位にまで低下しているのです。

参考:世界経済フォーラム

イノベーションに対する対策を規制緩和で伸ばしていますが、民間事業者からのイノベーションは伸び悩んでいるのが現状です。

原因としては、 企業が社員を1つの会社に留めることで、知識や視野の広さを狭めている ことにあります。そのため、社員1人1人の知識やスキルアップを目的として大中企業関係なく複業・パラレルワークに注目が集まっているのです。

複業に対する国の考え

少子高齢化に伴って働く人の人口が減少している原因を緩和するために、政府は働き方改革を推奨し生産性向上に繋げようと考えているのです。

というのも、人口が減少すると 1つの企業で必要な働く社員の数を確保するのが難しくなってしまいます。 社員の確保ができないことで、プロジェクトが行えない企業も出てくる可能性もあるでしょう。

一方、働き方改革を行うことで、1企業の社員を別の企業プロジェクトに参加させることで人材確保を確立することができます。そのため、政府を初め各企業は、副業を後押しするようになってきているのです。

中小企業の後継者がいない

中小企業の事業で深刻な問題が後継者不足にあります。人口減少や少子高齢化によって、中小企業では廃業を考えている経営者が増えているのです。

日本政府金融公庫総合研究所の調査では、 2016年で個人事業主が7割・法人の経営者は3割の人が、後継者がいないとして廃業を検討していること がわかっています。後継者を探すのは簡単ではないため、複業・パラレルワークを利用して経営者に適した人材を探す方法を取るようになってきているのです。

このように、複業・パラレルワークの需要は中小企業にも影響を与えているため、日本全体で働き方改革が推奨されているといえるでしょう。

戦略的な取り組みが必要

複業・パラレルワークの必要性は、増えていくことが考えられます。

しかし、大企業に限らず中小企業の中には複業・パラレルワークに対して導入をしない経営者もいるのです。やはり、専門職になるとプロジェクト単位で出入りする人材は信用性に欠ける面があります。

ただ、 複業を導入しない企業は、優れた人材を確保できないことやすぐに辞めてしまうデメリットを負うことになる でしょう。

また、優秀な人材を確保しても給料面に不満があれば、同じ企業で長く働いてもらう保証はありません。そのため、各企業は低コストで優秀な人材を獲得するために、複業募集や求人を戦略的に取り入れていかなければ企業が成り立たなくなってくる時代だということを理解しておきましょう。

なぜ、副業ではなく複業を導入する企業が増えているのか

副業ではなく複業を推奨している理由を探るためには、副業と複業の違いを理解する必要があります。また、複業への理解を深めることで多くのベネフィットも見えてくるでしょう。

副業と複業の違い

副業と複業を同じ意味で捉えている経営者が多いことで、複業へのマイナス要素が残っているのも事実です。そのため、副業と複業の違いを理解することが重要となってきます。

副業

副業は、本業という収入源を確保しつつプラスアルファで収入を得る目的で行うことを指します。

そのため、 副業は本業がなければ成り立たない職業 なのです。例えば、平日は本業を行い休日は全く違う職種で収入を得るといったイメージとなります。企業側は、副業をすることで本業に悪い影響を及ぼす危険性があるとして良いイメージを持っていない傾向があるのです。

複業

一方、複業は本業を複数持っていることを指します。

そもそも、パラレルワークのパラレルは平行と意味があり、パラレルワークは複数の仕事を平行して行うことなのです。例えば、広告代理店で本業をしている人が、スキルを活かして講演会を行うことはどちらも本業となります。

そのため、 複業は優先順位のない複数の本業を持っている状態のこと なのです。また、パラレルワークを実績として積み重ねた経験をパラレルキャリアとも呼びます。

仕事の場所を選ばない

企業が複業を導入している理由の1つに、仕事の場所を選ばないことが挙げられます。

以前までは、1つのオフィスで一緒に仕事をするスタイルが当たり前でした。しかし、連絡手段の進化や各ツールの技術が向上したことで常にオフィスにいる必要がなくなったのです。例えば、パソコンを通じて顔を出しての会話も可能ですし、勤務管理や情報共有もパソコンを連動すれば行えます。

つまり、自宅や会社のオフィス以外で仕事ができるということです。 そのため、働きたい場所で仕事ができ、通勤時間を作業時間に変えられる ので効率は格段に向上しています。

この、技術があれば自宅で働く個人事業主にも仕事のチャンスが与えられるため、複業を通じて優秀なスキルを持った人材を確保することが可能になっているのです。また、インターネットを利用すれば、求人を見つけることも簡単でしょう。

企業の比較が可能

複業を行えば複数の企業で仕事をすることになります。

複数の企業で仕事をすれば当然多くの企業を知ることになり、各企業を比較することができるのです。1つの企業で働き続けると、他の会社への興味や強くなり会社を辞める人も少なくありません。
しかし、 複業で他社の仕事を実際に行うことで企業の違いや魅力を再確認するきっかけになります。 

つまり、優秀な人材離れを食い止めることができるのです。中には、複業によって企業を離れる可能性もありますが、社員のモチベーションを維持・向上させる良い方法となるでしょう。

後悔しないための複業導入企業の選び方

複業は収入アップやスキルアップに期待できますが、収入のみで企業を選ぶのはおすすめできません。収入が高いということは、収入の低い仕事に比べて求められることも大きいからです。

では、何を基準に企業選びをしていけば良いのでしょうか。ここでは、企業を選ぶポイントを3つ紹介していきます。

長期的に働けそうな企業を選ぶ

複業は副業と違い本業を1つ増やすことになります。

そのため、 短期で辞めてしまうと退職となってしまう のです。退職数が増えれば次に企業を受ける場合、求人を出した側から信用を得られないケースもあります。長期的に働くことで、人脈形成や企業への信頼に繋がるため慎重に複業先を選ぶことが重要です。

また、長期的に働くためには、仕事だけでなく企業の雰囲気が自分に合っているかも調べておく必要があります。熱意の強い企業もあれば、コンタクトの少ない企業もあるからです。

どのような企業なのかは、求人の口コミや企業情報である程度把握できます。人間関係に自信がない人は在宅でも作業が可能なのかも調べておくと良いでしょう。いずれにしても、長期的に働ける企業だと確信をもって企業選びを行う必要があります。

仕事内容で選ぶ

企業の職種はさまざまで、同じ職種でも行う仕事内容は全く異なります。そのため、自分が好きで本当にやりたい仕事を選びましょう。

どんなに収入面に恵まれた仕事でも、やりたい仕事でなければ続けることは難しくなります。複業は本業を増やすことなので、安易な気持ちでは作業が雑になったり意欲を感じなくなったりしてしまう可能性があるのです。そのため、職種だけでなく、どんな仕事を請け負うのかも求人内容から把握しておきましょう。

また、 やりたい仕事や好きな職種が決まっていない人は初心者向けの求人を選ぶこともおすすめ です。初心者向け求人を利用することで、自分のやりたい仕事を見つけるきっかけにもなります。方法としては、副業→複業の順にレベルアップが可能な企業を探すのがベストです。副業で自分に合っていれば複業を検討することもできるため負担は軽減されます。

多くの企業や職種がある現代で、自分に合った仕事を見つけていくこともスキルアップの1つだといえます。

ワークライフバランスで選ぶ

働く時間とプライベート時間のバランスをワークライフバランスと呼び、1カ月の内どの程度仕事をしたいかを選ぶことが重要です。

中には、週7日仕事をしたい人もいれば、プライベートの時間を確保したい人もいます。しかし、 複業をすることでワークライフバランスが崩れてしまう こともあるのです。

例えば、週2日はプライベートの時間を確保したい人が高スキルを求められる複業を行ってしまうと休日がなくなってしまうケースもあります。そのため、仕事とプライベートを完全に分けたい人は、自分のスキルに見合った複業レベルを選択する必要があるでしょう。

一方、仕事とプライベートが一緒の考えを持っている人もいます。仕事が楽しく、仕事=プライベートと感じるためストレスを受けることが少ないのです。この場合、あえてプライベートを設ける必要がないため、高スキルの企業で複業した方が良いでしょう。このように、自分の仕事に対する考え方やワークライフバランスに合わせた企業選びがおすすめです。

複業・パラレルワークのメリット・デメリット

複業・パラレルワークを行うメリットは企業だけなく働く人にもあります。しかし、デメリットも企業側、働く人の両方にあるのです。複業を導入する企業や複業を行ってみたい人は、求人に応募する前にメリットやデメリットを理解しておきましょう。

企業側のメリット

企業側のメリットは、 社員のスキルアップに繋がること です。

人材不足により1人の社員に企業で教えられる時間は限られています。1企業に留めておくと、社員のスキルアップには時間がかかってしまう可能性があるのです。

しかし、複業を社員に行ってもらうことでスキルを教えるのは他の企業なので時間効率が良くなります。また、他の企業に得ることができない貴重なスキルを得ることもできるため企業の発展に大きく影響するでしょう。

また、複業を許可することでモチベーションアップにも繋がります。複業への関心を計るマクロミル調査データによると、 正社員の83%が複業を認めない企業は魅力がないと結果が出ている のです。つまり、社員の多くはさまざまな理由から複業をしたいと考えていることになります。魅力のない企業よりも、複業を許可する魅力ある企業に社員が流れる可能性もあるでしょう。

モチベーションアップを通じて、自社で働き続けてもらえるのも大きなメリットだといえます。

働く側のメリット

働く人が複業で得られるメリットは 収入アップ・スキルアップ・人脈を増やすこと です。

まず、複業は複数の企業から仕事を請け負えるため収入アップに繋がります。収入の増減に合わせて自分に合っている仕事を見つけることも可能です。また、収入が増えるだけでなくスキルアップにも期待できます。1企業の仕事量よりも、より多くの仕事をこなすことになるため経験数は格段に増えるでしょう。

さらに、 複数から得たスキルを使って企業に新しい提案ができるようになる メリットもあります。 続いて、パラレルワークを継続することで多くの人と関わりパラレルキャリアを積むことになります。

つまり、人脈の幅を大きく広げられるようになるのです。1企業での人脈は限られており、営業などで人脈を増やしても複業の規模には敵いません。さまざまな企業の求人にチャレンジし、スキルや人脈を得ることでのメリットは多いといえます。

企業側のデメリット

パラレルワークを行うことで、社員のスキルアップに期待できますが起業や転職のリスクが伴ってきます。確かに、複業は企業側に多くのメリットもありますが企業離れを促進するデメリットに繋がることも理解しておきましょう。

また、複業は社員だけでなく外部に依頼して企業発展に繋げることもできます。しかし、仕事をする場所が違うため業務をしっかり行っているかを把握することはできないのです。つまり、納期遅れの確認や、必要以上に外部連絡を行う労力もデメリットといえます。そのため、求人内容にはどんな人に来てもらいたいかを明確に記載しておきましょう。

働く側のデメリット

パラレルワークは、収入アップやスキルアップを加速させますが、同時に体力や精神面に負担がかかってきます。

1企業のみで仕事をしている人に対して、2企業だと2倍や3倍の労力がなければ複業はできません。無理をして複業重ねることで1企業に迷惑をかけてしまう可能性もあります。そのため、自分に複業ができる環境が整っているのか、スケジュールに余裕があるかを把握してから行っていく必要があるでしょう。

また、逆に求人から仕事がもらえないケースもあります。求人に応募しても受からない場合もあるので、モチベーションの低下に繋がる可能性にも注意が必要です。 また、業務委託でも企業の規約は守らなければなりません。

複業を続けていくと、企業の内容を別の企業に話してしまう可能性も十分に考えられます。機密漏洩は、裁判にもつれるほど危険な行為なので、複業を行う際は情報の管理も業務の一環といえるでしょう。