フリーランス(個人事業主)が事業用の口座を作るメリット!選び方も解説!

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フリーランスは、事務作業や経理業務も含めて、すべて自分で行わなければなりません。

そんな、フリーランスに、おすすめしたいのが事業用の銀行口座をつくることです!

とはいえ、

  • 事業用の口座のメリットって、いまいちわからない
  • 事業用の口座が開設できる金融機関を知らない
  • 金融機関によってサービスに違いがあるの?

と、疑問を持っている人が多いと思います。

そこで、今回は、フリーランスの事業活動におすすめの「事業用の銀行口座」について解説します。

テーマ「事業用の銀行口座をつくるメリットと金融機関の選び方を解説!」
  • フリーランスが事業用の口座を作るメリット
  • フリーランスの事業用の口座に屋号をつけるメリットと方法
  • フリーランスにおすすめの事業用の口座が作れるネットバンク

フリーランスが事業用の口座をつくるメリット

あなたは、銀行口座をいくつ持っていますか?少なくても2つ、3つは持っているのではないでしょうか?

では、なぜ2つ、3つも銀行口座を持っているのか、それは、目的に合わせて口座を別けているから、と思います。

口座を別ける目的ですが、

  • 生活費用の口座
  • 貯蓄専用の口座
  • 給料受取の口座

という感じで、お金を区別するために別けている思います。

実は、フリーランスがプライベート用と事業用の口座を別けることも、まさにこのお金を区別するためです。

それでは、プライベートと事業用のお金を区別するメリットを説明します。

  • 事業の財務状況が一目瞭然
  • 会計管理がラクだから確定申告もラク
  • 健全な事業になるから税務調査対策になる

事業の財務状況が一目瞭然

事業用口座にフリーランスの収入と経費の引き落としを集約することで、毎月のキャッシュフローが、健全な状態か一目瞭然になります。

もちろん赤字であることも一目瞭然、ということです!

なので、経費の引き落としをプライベート用口座のままになっていたりすると、今月は、どれくらい稼いだのか、いちいち帳簿をつけて計算しないとわからなくなり、これは非常に面倒なのです

ココがポイント!

事業用の口座=フリーランス事業の収益 という状態をつくれるとGOOD!

会計管理がラクだから確定申告もラク

フリーランスが事業用の口座をつくり、「事業用の口座=フリーランス事業の収益」という状況をつくり出せると、会計管理もラクになる、というメリットがモレなくついてきます!

会計管理がラクになると、確定申告や青色申告に必要な帳簿を簡単につくれるので、これも重要なメリットの1つです。

ただし、会計管理をラクにするためには、あと2つのアイテムが必要です!

それは、以下の2つです。

  • 事業用クレジットカード
  • クラウド型会計ソフト

経費を事業用のクレジットカードに集約して、引き落としを事業用の口座にすることで、領収書を無くして経費に計上できなくなったり、現金で支払った使途不明金を極限まで減らせます

また、クラウド会計ソフトで、銀行口座とクレジットカードの情報同期することで、帳簿の管理や確定申告が格段にラクになるのです!

ココがポイント!

事業用口座・クレジットカード・クラウド会計ソフトはフリーランスの3種の神器
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健全な事業になるから税務調査対策になる

事業用の口座でプライベートのお金と区別する、そして正しく会計管理をすることで、税務調査の対策にもなります。

税務調査とは、脱税や確定申告に不備がないか、追加で徴税できないか、税務署の職員の調査のことです。

事業用の口座を別けずに経理処理をしていると、プライベートの経費が間違って計上され税務調査で指摘されることが非常に多いのです。

事業用の口座をつくっておけば、基本的にプライベートの費用が計上されることはありませんので、こういった事態を避けることができます。

また、税務調査では、「銀行調査」という、銀行の入出金情報と申告内容をチェックする手法にも対処できるので、なお安心です!

ココがポイント!

税務調査が入っても自信を持って対応できるように

フリーランスの事業用口座に屋号をつけるメリット

フリーランスは、個人事業主として開業届を出すことで、屋号をつけることができます。(詳しくは、フリーランスが屋号をつけるメリットの記事をご覧ください)

実は、この屋号ですが、銀行口座の名義として使用できるのです。では、屋号を銀行口座の名義にするメリットについて説明します。

屋号名の口座で信頼アップ

屋号名で銀行口座を開設することで、個人名ではなく、屋号名でクライアント企業と取引できます

屋号で取引することで、クライアント企業に会社組織のような印象を与えることができ、フリーランスに対する信頼が高まります。

中には、個人名での取引を避ける企業や担当者もいるので、フリーランスとして活動をするのであれば、ぜひ屋号をつける、屋号名の事業用口座をつくりましょう!

事業用口座の開設におすすめの銀行

通常口座と「屋号付き口座」とで、口座開設にあたって、以下の違いがあります。

口座種別開設場所・注意点
通常口座
  • ネット・テレビ電話・郵送で開設可能
  • 銀行の窓口で開設可能
  • 初回来店時に口座開設可能(キャッシュカードは後日郵送)
屋号付き口座
  •  銀行の窓口のみで開設可能
  • 自宅や事務所から最も近い支店の口座しか開設できない
  • 開設までに1週間程度かかる場合がある
  • 開業届の提出が必須

屋号付の口座開設は、ちょっと面倒と思った人には、ネットバンクがおすすめです。

ネットバンクなら自宅で簡単に開設できる

ネットバンクなら屋号付の口座でも自宅から簡単に申請手続きができます。

メリット
  • 自宅や事務所から簡単に取引可能
  • 振込手数料の無料回数が多い
  • クラウド会計ソフトとの連携が簡単
デメリット
  • 窓口がないため、具体的な相談がしづらい

 

各ネットバンクで手続き方法や必要書類が異なるため代表的な銀行についてご紹介します。

銀行名屋号付き固定電話振込手数料無料個人口座
ジャパンネット銀行開設可能必要なし無料期間なし必要なし
楽天銀行開設可能必要ランクによる必要なし
住信SBIネット銀行開設不可必要ランクによる必要

それでは、解説していきます。

ジャパンネット銀行

ジャパンネット銀行の事業用口座「ビジネスアカウント」の開設に必要な書類は、以下のとおりです。

ジャパンネット銀行の事業用口座開設に必要な書類

提出書類使用できる書類
本人確認資料
(いずれか1点)
  • 運転免許証のコピー
  • 個人番号(マイナンバー)カードのコピー
  • パスポートのコピー
  • 各種健康保険証のコピー
  • 住民票の写し(6ヶ月以内の原本)
  • 印鑑証明書(6か月以内の原本)
  • 住民基本台帳カードのコピー
A事業内容の確認書類
(いずれか1点)
  • 個人事業開業届出書(控)
  • 青色申告承認申請書(控)
  • 確定申告書(控)
  • 国税または地方税の領収書または納税証明書(発行日または領収日より半年以内)
  • 主たる事務所の建物登記簿謄本(現在事項証明書・原本)
  • 主たる事務所の建物賃貸借契約書(控)
B事業内容の確認資料
(いずれか1点)
  • 会社案内、パンフレット、チラシなど
  • 各行政機関発行の許認可証
  • 法人用会社概要フォーマット(上記2点がない場合)

 

ジャパンネット銀行のビジネスアカウントの特徴は、申込法人、申込者の業務内容をWebサイトで確認している点です。

Webサイトがない場合は、AとBの書類をどちらも提出する必要がありますが、

  • Webサイトを持っていて開業6ヶ月未満の場合は、Aの書類のみ
  • Webサイトを持っていて開業6ヶ月以上の場合は、書類の提出は不要

ということで、必要書類の提出を省略できます。

楽天銀行

楽天銀行の事業用口座の開設に必要な書類は、以下のとおりです。

楽天銀行の事業用口座開設に必要な書類

提出書類使用できる書類
本人確認資料
(いずれか1点)
  • 運転免許証のコピー
  • 個人番号(マイナンバー)カードのコピー
  • パスポートのコピー
  • 各種健康保険証のコピー
  • 住民票の写し(6ヶ月以内の原本)
  • 印鑑証明書(6か月以内の原本)
  • 住民基本台帳カードのコピー
事業内容の確認書類
  • 個人事業開業届出書(控)

楽天銀行では、個人ビジネス口座の開設には、個人口座を持っていることが条件なので、持っていない場合は先に申込む必要があります。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は、営業性の個人口座(事業用口座)は開設できません!

屋号名の銀行口座を設定できるクレジットカード

事業用口座・クレジットカード・クラウド会計ソフトはフリーランスの3種の神器、ということで紹介しました。

事業用の口座をつくった後は、ぜひ事業用のクレジットカードの契約を検討してみてください。

ただ、屋号名の銀行口座を引き落とし口座に使用できないカードがあるので注意が必要です。

個人向けクレジットカードでは、屋号付口座をクレジットカードの引き落とし先に設定することができません!

屋号名の銀行口座をクレジットカードの引き落とし口座として利用したい場合は、法人カードやビジネスカードの利用がおすすめです。

ビジネス用のクレジットカードのメリット

ビジネス用のクレジットカードは、敷居が高いと思っているフリーランスの方が多いようですが、実は、そんなことありません!

ビジネスカードの中には、フリーランス・個人業主向けに特化したクレジットカードも存在します。

ビジネス用のクレジットカードを持つことで、事業にかかる経費をプライベートを別けて管理できるなど、フリーランスにとってメリットがあるので、ぜひ検討してみてください!

プライベートとビジネスを明確に区別できる

ビジネス用のクレジットカードを持つことで、プライベートの支出と明確に別けて管理できます。

交際費や消耗品など、細かな経費も含めて、クレジットカードで管理した方が、抜けモレなく管理できるのできます。

確定申告・青色申告の準備がラクになる

クレジットカードは、利用明細書で、いつ、どこで、いくら経費を使用したのか明確になります。

また、ビジネスカード利用明細書は、確定申告のときに経費の証明書として使用できます。

急な出費に備えられる

ビジネスカードは、一般的な個人のクレジットカードよりも利用限度額が高く設定されています

ですので、急な出費にも備えられます。またカード決済することで、支払を少し遅らせることができるので、キャッシュフローを改善できるため、資金繰り対策としても使用できます。

年会費を経費に計上できる

ビジネス用のクレジットカードは、個人用カードと違い、経費として計上できます

ビジネス用のクレジットカード等、フリーランスにおすすめのクレジットカードは以下の記事をご覧ください!

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フリーランスにおすすめのクレジットカード3選

まとめ

今回は、フリーランスが事業用の口座を開設するメリットや口座開設の方法について詳しくご紹介しました。

フリーランスの事業活動において、経理などのお金の管理は、とても面倒と感じている人が多いと思います。

ただ、事業用口座をはじめ、一つ一つ工夫することで環境を良い方向に変えることもできます!

まだ、事業用口座の開設していない人は、ぜひこの機会に検討してみてください。

今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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こーへい
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた!!!