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会社員とフリーランスの現役パラレルワーカーの視点で、役立つ情報を分かりやすくご紹介します!
会社員を退職してからフリーランスとして独立するときに「失業保険」や「再就職手当」をもらえるって聞いたことがあるけど、実際どうなの?
と思っている人が多いと思います。
特に、フリーランスとして独立しようと考えている時に、「失業保険」や「再就職手当」をもらえると、かなり安心感があります。
そこで今回は、フリーランスにとっての失業保険と再就職手当について、以下の内容をご紹介します。
- 失業保険の仕組み
- フリーランスは失業保険をもらえるのか?
- フリーランスには再就職手当がおすすめ!
フリーランスは失業保険をもらえるの?
フリーランスは、失業している状態ではないので、失業保険を受け取ることはできません。
ただし、フリーランスであっても、ある条件のもと、受給資格や給付要件を満たしていれば、失業保険を受給することはできます。
何となく矛盾していますが、では、どのような状態であればもらえるのか?
それは、会社員から何らかの理由で失業状態になり、少し準備期間を置いてからフリーランスとして働く人は、受け取れる可能性があります。
ということなので、失業保険を受け取れる可能性は、かなり低いのですが、そういう人もいると思うので、少し失業保険の仕組みを見ていきましょう!
失業保険とは?まずは仕組みを解説!
失業保険とは、
- 会社都合による退職
- 自己都合による退職
どちらの場合でも、雇用保険に加入している労働者であれば、仕事が見つかるまでの一定期間、生活費として給付金を受け取れる制度です。
一般的には、
- 失業手当
- 失業給付
と呼ばれていますが、正式には、「基本手当」という名称です。
雇用保険の加入条件
雇用保険に加入できるのは、以下の雇用されている労働者です。
- 正社員
- 契約社員
- 派遣社員(1週間20時間以上かつ31日以上の継続雇用)
- パート・アルバイト(1週間20時間以上かつ31日以上の継続雇用)
つまり、フリーランスや個人事業主は、雇用保険に加入できない、ということです。なので、フリーランスは失業保険を受給できない、ということになります。
失業保険の受給資格
失業保険は、失業したら誰でも受給できるものではありません。
以下の条件を満たすことで、受給資格を得ることができます。
- ハローワークで求職を申込む
- 離職の日以前の2年間に、「雇用保険の被保険者期間」が通算12ヶ月以上
(倒産・解雇の場合は、離職の日以前の1年間に、通算6ヶ月以上)
詳しい条件は、ハローワークインタネットサービスでご確認ください!
失業保険の給付金額と給付日数
失業保険の基本手当日額は、給料や年齢で異なります。表にまとめてみましたので、チェックしてみてください。
失業保険の給付金額
分類 | 賃金日額 | 給付率 | 基本手当日額 | |
---|---|---|---|---|
1 | 全年齢共通 | 2,500円以上5,010円未満 | 80% | 2,000円~4,007円 |
2 | 59歳以下65歳以上 | 5,010円以上12,330円以下 | 80~50% | 4,008円~6,165円 |
60~64歳 | 5,010円以上11,090円以下 | 80~45% | 4,008円~6,165円 | |
3 | 29歳以下 | 12,339円超13,630円以下 | 50% | 6,165円~6,815円 |
30~44歳 | 12,339円超15,140円以下 | 50% | 6,165円~7,570円 | |
45~59歳 | 12,339円超16,670円以下 | 50% | 6,165円~8,335円 | |
60~64歳 | 11,090円超15,890円以下 | 45% | 6,165円~7,150円 | |
65歳以上 | 12,339円超16,670円以下 | 50% | 6,165円~6,815円 |
失業保険の給付日数
失業保険は、自己都合か会社都合か、退職の理由や勤続年数によって給付日数が異なります。自己都合で退職した場合は、給付日数は、次のとおりです。
自己都合退職の所定給付日数
勤続年数 | 所定給付日数 |
---|---|
1年以上10年未満 | 90日 |
10~19年 | 120日 |
20年以上 | 150日 |
倒産や解雇などの会社都合での対象した場合は、さらに年齢によって、所定給付日数が異なります。
会社都合退職の所定給付日数
勤続年数 | 29歳以下 | 30~34歳 | 35~44歳 | 45~59歳 | 60~64歳 |
---|---|---|---|---|---|
1年未満 | 90日 | 90日 | 90日 | 90日 | 90日 |
1~4年 | 90日 | 120日 | 150日 | 180日 | 150日 |
5~9年 | 120日 | 180日 | 180日 | 240日 | 180日 |
10~19年 | 180 日 | 210日 | 240日 | 270日 | 210日 |
20年以上 | ― | 240日 | 270日 | 330日 | 240日 |
失業保険の給付金額の計算例
35歳・勤続年数10年で退職/給料40万円の場合
- 離職前6ヶ月間の給料総額を計算
40万円×6ヶ月=240万円 - 1日当たりの賃金日額を計算
240万円÷180日=16,000円 - 基本手当の日額を計算
(0.8×16,000円)-0.3{(16,000-5,010)÷7,320}×16,000円=5,590円(1円未満切捨て)
年代や賃金日額によって、計算式は若干異なりますが、だいたい、これくらいの金額になります。
失業保険の受給手続き
失業保険を受給するために必要な手続きについてご紹介します。
- 退職した会社から離職票をもらう
- ハローワークで受給資格の決定
- 7日間の待機期間
- 初回説明会に参加
- ハローワークで転職活動(28日間に最低2回以上)
- 認定日に失業中であることを申請
- 指定口座に振り込まれる
再就職支援手当はもらえる?
フリーランスは、失業保険をもらうことはできないことは、説明してきた通りです。
しかし、ある条件を満たすことで、再就職支援手当をもらうことができます。
再就職支援手当は、結構まとまったお金を受け取れるので、受給条件を満たす人は、申請することをおすすめします!
再就職手当の受給条件
再就職手当の受給条件は、以下のとおりです。
条件が多いので読み込むの大変ですが、受給を考えている人は、ぜひチェックしてください!
- 失業保険(基本手当)の残日数が3分の1以上
- 1年を超えて勤務することが確実
- 待機期間満了後の就職
- 自己都合退職は、待機満了後1ヶ月間は、ハローワークか人材紹介会社経由で就職
- 離職前の事業主に再び雇用されたものではない
- 就職日前の3年以内に再就職手当を受けていない
- 受給資格決定前から採用が内定されていないこと
- 原則、雇用保険の被保険者資格を取得する要件を満たす条件の雇用
会社員からフリーランスに転向するときに、再就職手当の受給について気をつけたいポイントは、以下の2点です。
ココがポイント!
再就職手当の受給金額
再就職手当の受給金額は、所定の給付日数に応じて、計算方法が異なります。
失業給付の支給残日数 | 計算方法 |
---|---|
3分の2以上 | 支給残日数×給付率70%×基本手当日額 |
3分の1以上 | 支給残日数×給付率60%×基本手当日額 |
再就職手当の受給金額の計算例
35歳・勤続年数11年で自己都合退職/給料40万円の場合
- 所定給付日数
自己都合退職で勤続年数11年の場合120日 - 基本手当日額
6,666円 → 6,070円(上限額) - 再就職手当の給付額
120日×70%×6,070円=509,880円
ちなみに、再就職手当は、非課税ですので、すべて受け取ることができます。
ココがポイント!
再就職手当を受給する手順
まず、最も大切なことは、申請期限があることです!なんと、就職日の翌日から1ヶ月以内なので注意してください!
再就職手当までの手順は、基本的に失業保険を受給する手順と同じです。ポイントは、フリーランスになることを申告するタイミングと開業届を提出するタイミングです。
- 退職した会社から離職票をもらう
- 1回目の訪問:ハローワークで受給資格の決定
- 7日間の待機期間
- 2回目の訪問:説明会で雇用保険受給資格者証を受け取る
- 3回目の訪問:失業申告認定書を提出
- 4回目の訪問:フリーランスになることを申告
- 開業届を税務署に提出
- 再就職手当の申請書類を提出
- 1ヶ月後に在籍・就業状況の調査
- 承認後1週間~10日後に受給
1回目の訪問から4回目の開業を申告するまでの期間は、「7日間+1ヶ月間」となります。
開業届について、詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
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再就職手当の申請に必要な書類
再就職手当の申請に必要な書類をご紹介します。
- 再就職手当支給申請書
- 雇用保険受給資格者証
- 印鑑
- 開業届のコピー
- その他、ハローワーク等の求める書類
再就職手当の受取日(振込日)
再就職手当の受取日は、申請からおおよそ1ヶ月半かかります。
また、申請完了後、約1ヶ月後にフリーランスとして事業を行っているのか、ハローワークから調査が入ります。
ハローワークの調査を無事に通過すると、1週間から10日後、指定の口座に再就職手当が一括で振り込まれます。
まとめ
今回は、フリーランスの失業保険と再就職手当について詳しくに説明しました。
フリーランスに転向する時に、失業保険を受けれませんが、再就職手当を受け取れることが分かりました。
今回のような公的制度について知識を身につけておくだけで、フリーランスとしての人生も大きく変わります。
フリーランスは、事業主なので、しっかりと知識を身につけて、賢くフリーランス人生を送りましょう!
最後に、フリーランスなら知っておきたい知識系の記事をいくつかご紹介しますので、お時間があるときにぜひご覧ください。
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今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
それではまた!!!