エンジニアが副業やパラレルワーク(複業)に取り組む際、「いかに自分のモチベーションを維持するか」は非常に重要です。
仕事の量や時間帯など、自由度が高ければ高いほど、自己管理を徹底しないと業務効率が下がってしまう危険性があります。
会社員のように、時間や仕事量を管理してもらえない分、セルフコントロール力が求められる働き方なのです。
そこで今回の記事では、エンジニアにおすすめのモチベーション維持方法を紹介します。
副業やパラレルワーク(複業)を成功させるために、是非参考にしてみてください。
当記事の内容はこちら
- モチベーションとは動機づけのこと。維持することによって、仕事の効率アップに繋がりやすくなる
- 副業やパラレルワーク(複業)をしているエンジニアは、目標設定やスケジュール管理、他人とのコミュニケーションなどでモチベーションを維持すると良い
- モチベーション維持の方法は人それぞれで異なる。複数の選択肢を用意して、状況に応じて使いわけると良い
モチベーション維持が重要な理由
- 動機を与えること。動機づけ。
- 物事を行うにあたっての、意欲・やる気。または、動因・刺激。「モチベーションが上がらない」「高いモチベーションを維持する」
(引用:デジタル大辞泉https://kotobank.jp/word/%E3%83%A2%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-179319)
そもそも、モチベーションの維持方法を理解することは、どのようなメリットを生むのでしょうか?
実は、モチベーション維持のコツを理解している人ほど、年収が高い傾向にあるというデータがあります。
(引用:PRESIDENT Online https://president.jp/articles/-/11138)
上記のデータを見ると分かるように、年収800~1,500万円台の高額所得者は、半数以上がモチベーションの維持法を把握しているのです。
一方、年収500万円代になるとその割合はいっきに落ち込みます。
もちろん、業界や業種などによる差もあるため一概に言い切ることはできませんが、高収入を得らせれる有能な人材ほど、自分のモチベーションを上手くコントロールしているということではないでしょうか?
逆に言うなら、高収入を得るためには、自らのモチベーション維持の方法を理解しておく必要があるということでしょう。
モチベーション維持ができれば、自ずとこなせる仕事の量も増えますし、クオリティも上がっていきます。
その分自信も芽生えますし、周囲からの評価も上がりやすいでしょう。チーム仕事をしているのであれば、メンバーへの良い刺激にもなるはずです。
モチベーションを的確にコントロールすることで、自分にも他人にもメリットが期待できるというわけです。
更に、モチベーションの維持は粘り強さにも繋がります。
簡単にあきらめない精神が育っていきますから、新しいことにチャレンジするポテンシャルを養えるとも言えるでしょう。
モチベーション維持のポイント
モチベーション維持のポイントを見ていきましょう。
1.具体的な目標を設定する
ゴール地点や通過地点を明確にしておくことは、モチベーション維持のために欠かせません。
ハーバード医科大学の心理学博士、ジェフ・ブラウン氏は、「モチベーションを高く維持するためには、1. 計画、2. 回転、3. 駆動のプロセスを実行する必要がある」と著書で語っています。
「計画」を立て、「回転」と「駆動」で達成していくことによって、必要な目標地点に到達するためのモチベーションをキープし続けることができるという考え方です。
そしてエンジニアが副業やパラレルワーク(複業)に取り組む場合は、特に以下の2点を意識して目標設定をするのがおすすめです。
- 将来の展望
- 希望の収入
「1.将来の展望」とは、最終的にどのようなキャリアビジョンを描いているかということになります。
一口に会社員エンジニアだとしても、以下のような選択肢があるでしょう。
- あくまでサイドビジネスとして、副業を安定させる
- パラレルワーク(複業)を目指す
- ゆくゆくは会社から独立してフリーランスになる
- 自分で起業する など
副業を維持するのであれば、安定してクライアント確保が必要です。
独立や起業を考えているのであれば、自分で事務や経理、経営をするスキルも養わなくてはいけません。
ゴール地点がわかれば、逆算して今やるべくこともハッキリしてきます。「自分が今やらなてくはならないこと」が分かると、自然とモチベーションも上がりやすいと言えます。
「2.希望の年収」を定めることも、モチベーション維持に効果的です。
稼いだお金でやりたいことや手に入れたいものを明確にすると、それを達成するためにやる気も出やすいからです。
将来の展望と同じく、目標年収額を達成するために、現在すべきことを分析すると良いでしょう。
2.スケジュール管理を徹底する
副業やパラレルワーク(複業)の場合、2つ以上の仕事をかけもってこなしていくことになります。
そのため、一般的な会社員エンジニアよりも、スケジュール管理において高いスキルが求められるでしょう。
実は、スケジュール管理を徹底することは、モチベーション維持の重要なコツなのです。
1日、1週間、1カ月単位でこなすべき仕事とペースを設定し、細かく達成状況を確認しましょう。
物理的にも精神的にも、仕事以外のムダを省くことに繋がります。
「ダラダラ働いている状態」と「制限時間を決めて集中して働いている状態」では、最終的なコストパフォーマンスも、精神的なメリハリもまったく違います。
スケジュール管理に力を入れることで、事前に立てたノルマを達成しやすくなる上、モチベーション向上もしやすくなるのです。
その際、副業やパラレルワーク(複業)のエンジニアはタスク管理アプリを有効活用すると良いでしょう。
以下は、おすすめのタスク管理アプリの一例です。参考にしてみてください。
Backlog | https://www.backlog.jp/ |
---|---|
Trello | https://trello.com/ |
Jooto | https://www.jooto.com/ |
Todoist | https://ja.todoist.com/ |
Evernote | https://evernote.com/intl/jp/ |
TaskChute2 | https://cyblog.biz/pro/taskchute2/index2.php |
TASKMAN | https://www.taskman.ne.jp/ |
3.日報を付ける
「日報の提出なんて、会社だけで十分」と思った人もいるでしょう。
しかし実は、フリーランスのエンジニアでも日報を付けている人は少なくありません。
自分で内容が分かりやすければ良いので、厳密な記載や、誰かのチェックを受ける必要はないのです。1日に取り組んだ内容と振り返り、翌日への簡単な目標をまとめるだけで良いでしょう。
これは、モチベーション維持のためには、振り返りを習慣づける必要があるからです。
その日の目標を達成していれば、やり遂げたことに満足し、明日以降のやる気にも繋がります。
その日の目標を達成できなかった場合は、これからやらなくてはならないことを整理し、明日以降のやる気を呼び起こすことができるのです。
逆に言えば、モチベーションを下げてしまうのは「自分は今、何をどのくらい進めているのか?」という精神の迷子状態です。
現状を正しく分析することで、やるへぎことがハッキリしてきますから、自然とやる気を呼び起こしやすくなるでしょう。
4.スキルアップを目指す
「出来ないことを延々とやらされる」のは、誰しも気落ちしやすく、モチベーションも低下しやすいです。
モチベーションを保つためには、エンジニアとしてのスキルアップを目指すことが重要です。
都度必要なスキルを身に着けていると、本業・副業・パラレルワーク(複業)問わず仕事がスムーズに進みやすくなり、自然と気持ちよく働きやすくなるからです。
実際、多くの企業では、従業員のモチベーションアップの施策として、「キャリア・成長の支援」や「知識・能力・スキル向上」などのサポートをおこなっています。
(出典:JTB Motivayionshttps://www.jtbm.jp/wordpress/wp-content/uploads/2014/01/measure.pdf)
キャリア支援やスキルアップサポートをおこなうことで、従業員の能力値が上がり業務実績が豊かになるのはもちろんのこと、自身の成長によってモチベーションが向上するという作用も期待しているというわけです。
この心理作用は、エンジニアの副業やパラレルワーク(複業)においても同じことが言えるでしょう。
資格取得や勉強会への参加など、エンジニアとしての仕事に役立つスキルアップを計るのがおすすめです。
5.コミュニケーションの機会を大切にする
コミュニケーションを適宜取り入れることは、モチベーション維持に効果的です。
たとえ会社外の副業や、ひとりで取り組むパラレルワーク(複業)であったとしても、同様のことが言えるでしょう。
他人との交流を持つことには、以下のようなメリットが期待できるからです。
- 他人の意見や価値観で見識が広がる
- 他人の仕事ぶりを見て刺激を得る
- 自分の意見や仕事に対する、客観的な評価を得る
- お互いの連携や信頼関係の構築 など
所属している会社内はもちろん、仕事の発注相手であるクライアントや、同業者などもコミュニケーションには最適の相手です。
業務上、あまり他人と接触せずに働いているエンジニアであれば、交流会や勉強会などのチャンスを積極的に利用すると良いでしょう。
6.息抜きの方法を知っておく
エンジニアに限らず、モチベーションを維持し続けるためには、適度な息抜きの方法を知っておく必要があります。
どんなに優秀な人間であっても、常に高出力の上達をキープするのは難しいでしょう。適度な休憩をはさみ、心身をしっかり回復させることによって、次のステップに進む準備ができるのです。
世界でもっとも権威がある心理団体「アメリカ心理学会」は、効果的な息抜きの方法として、以下の方法を挙げています。
- スポーツやエクササイズ
- マッサージ
- 礼拝への参加
- 読書や音楽
- 家族や友人と過ごす
- 屋外の散歩
- ヨガや瞑想
- クリエイティブな趣味
(出典:ASA-アメリカ心理学会http://www.apa.org/news/press/releases/stress/)
もちろん、上記で挙げたものでなくても構いません。
休憩時間にコーヒーやチョコレートで息抜きをする人もいますし、ペットと過ごすことでメリハリがつく人もいるでしょう。
重要なのは、心身の両方を適度に休ませることです。自分なりの方法を工夫してみてください。
7.集中しやすい環境を作る
副業やパラレルワーク(複業)の場合、仕事をする場所や時間をある程度自由に選択できるでしょう。
そのため、自分のモチベーション維持がしやすい作業環境を作るのもおすすめです。
自宅で好きな音楽を聴きながら仕事がしたいエンジニアもいれば、カフェで適度な雑踏の中で集中できるエンジニアもいるでしょう。
コワーキングスペースやシェアオフィスのように、仕事専門のスペースを確保した方が、モチベーション維持がしやすいエンジニアもいます。
自分用のワークスペースもカスタマイズするのもおすすめです。
好きな写真や小物を飾ったり、観葉植物を置いて気持ちをリフレッシュさせたりするのも良いでしょう。
アロマを焚いたり、ヒーリング音楽を流したりすることで、集中力が上がるケースもあります。
「こうでなくてはいけない」というルールはないので、あなた自身がモチベーションを維持しやすい環境について分析し、作り上げていくと良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、エンジニアが副業やパラレルワーク(複業)をする上で、モチベーションを維持する方法について解説しました。
会社員として管理されることがない副業やパラレルワーク(複業)は、自由度が高い状態で働ける分、モチベーションの管理が非常に重要です。
生産効率を向上させるためにも、自分にぴったりのモチベーションアップの方法を、複数把握しておけるようにしましょう。
今回紹介したモチベーションアップ・維持の方法は、あくまで一例です。
あなたのタイプやシーンによって使い分けたり、併用したり、新たな方法を模索してみたりしてください。
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